金利の基礎知識
金利は「お金を借りる(預ける)際のコスト(利益)」を表す重要な指標です。金融商品を選ぶ際に欠かせない金利の種類と比較方法を解説します。
金利の種類
単利と複利
単利
元金に対してのみ利息が計算されます。
計算式:利息 = 元金 × 金利 × 期間
例:100万円を年利2%で3年間運用
利息 = 100万円 × 2% × 3年 = 6万円
複利
元金と利息の合計に対して利息が計算されます。
計算式:元利合計 = 元金 ×(1 + 金利)^期間
例:100万円を年利2%で3年間運用
元利合計 = 100万円 ×(1.02)^3 = 約106.12万円
利息 = 約6.12万円
固定金利と変動金利
固定金利
契約期間中、金利が変わらない
- メリット:返済計画が立てやすい
- デメリット:市場金利が下がっても恩恵を受けられない
変動金利
市場金利に応じて定期的に見直される
- メリット:金利低下時に恩恵を受けられる
- デメリット:金利上昇リスクがある
年利・月利・日利
- 年利:1年間あたりの金利(最も一般的)
- 月利:1ヶ月あたりの金利(年利÷12)
- 日利:1日あたりの金利(年利÷365)
実質金利の重要性
名目金利と実質金利
名目金利:表示されている金利
実質金利:諸費用を含めた実際の負担率
例:ローン金利2%でも、手数料を含めると実質2.5%になることも。
APR(実質年率)
すべての費用を含めた年間の実質的な金利。
カードローンやキャッシングではAPRの確認が重要です。
金利の比較ポイント
預金商品の場合
表面金利だけでなく税引き後で比較
- 利息には約20%の税金がかかる
複利か単利かを確認
- 長期運用なら複利が有利
満期までの期間を確認
- 中途解約すると金利が下がる場合も
ローン商品の場合
実質年率(APR)で比較
保証料・手数料を含めて計算
繰り上げ返済の条件を確認
金利計算の実例
住宅ローン3,000万円を比較:
- A銀行:金利1.2%、手数料20万円
- B銀行:金利1.0%、手数料50万円
35年返済で計算すると、総支払額はほぼ同じになることも。
当サイトの利息計算ツールで、様々な条件でシミュレーションしてみましょう。